中野院長の徒然日記｜柏市 不妊治療の中野レディースクリニック｜不妊治療 不育症 婦人科 子宮ガン検診

去る8/31、日本生殖医学会主催の生殖医療従事者講習会が大阪で開催されたので参加して来ました。この会は、いわゆる生殖医療の専門医が受講しなければならないセミナーで、年3回程度開催されます。11時開始で日帰りでしたので、朝6時頃柏駅出発でした。もう眠くて眠くて…。大阪駅に着く頃にはフラフラでした。
セミナー自体は非常に興味深い内容でした。かいつまんでお話ししますと、「最近はヒューナー試験をほとんどしなくなった」「排卵誘発剤を使用しなくても排卵する方に、妊娠率向上を目的として排卵誘発剤の注射 (注: 内服薬ではありません)を使用すると、双胎以上の多胎妊娠が約20%発生するので、現代の産科の医療事情を考え、実際はあまり行われない」「クロミフェンを使用しながらAIHを行った時、内膜の厚さは妊娠率には影響しない」「精子濃度が少ない男性に対して、その有効性が証明されている薬、サプリメントは皆無」などなど。「当然だよねー」と言う内容も、「へー」と思う内容もあり、4時間のセミナーでしたが、集中して聞くことができました。通常の診療にフィードバック出来ればと考えています。
帰りの新幹線では爆睡してしまい、自分のイビキで起きてしまいました。恥ずかしい…。

秋風が吹き、コウロギも鳴く季節になりました。体調管理にはくれぐれもお気を付け下さい。