はじめに
これからご結婚を考えていらっしゃるかたはもちろん、今は考えていなくても、将来結婚を考えている方に対する各種検査です。
あらかじめ異常があるのであれば知っておくことは大切ですし、それが改善できるものであれば、今のうちに改善しておくことはもっと大切です。
ただし、「あなたは妊娠しやすいですよ、しにくいですよ」とか、「あなたの妊娠率は〇〇%ですよ」ということがわかるものではありません。
女性
- ⒈ 各種ホルモン検査:FSH、LH、エストロゲン、プロラクチン、テストステロン、甲状腺ホルモン
卵巣から分泌されるいわゆる「女性ホルモン」の代表格であるエストロゲンや、エストロゲンの分泌に影響を与える各種ホルモンが含まれます。採血をします。 - ⒉ 感染症:梅毒、B型肝炎、C型肝炎、AIDS(HIV)
胎児や生まれてきた新生児に影響を与える各種感染症です。採血をします。 - ⒊ クラミジア抗体
卵管閉塞の原因となり得る感染症です。以前クラミジアを指摘された方や、治療をしたことがある方は、現在感染していなくても「陽性」の検査結果が出て来ることがあります。ただ、治療の方法がそもそも間違えていた方も実際多くいらしゃいますので、検査時に医師と相談してください。採血をします。 - ⒋ 抗ミュラー管ホルモン(AMH)
卵巣の中に残っている、卵子の数がわかると言われているホルモンです。年齢に伴いこの値が低くなっていく傾向があります。採血をします。 - ⒌ (経腟)超音波検査
子宮の腫瘍(子宮筋腫や子宮腺筋症など)や卵巣の腫瘍(卵巣嚢腫、卵巣がん)が分かります。「排卵しにくい卵巣かもしれない」というのもわかることがあります。
健康診断などで、お腹の上からの超音波検査では、これらの病気はなかなか分かりません。腟から超音波の機械を入れて子宮と卵巣を観察します。内診をします。 - ⒍ 子宮腟部細胞診
いわゆる「子宮がん健診」です。健康診断などで1−2年に1回健診をしていらっしゃる方は不要です。万が一「子宮頸がん」や「子宮頸がんの一歩手前」と診断された場合、こちらの治療も並行させる必要があります。内診をします。
全ての検査結果は2週間後以降に聞きに来ていただきます。
来院に適した時期
- ・子宮腟部細胞診は生理終了後が良いです。
- ・ホルモン検査の一部は、生理開始後何日目に採血するかが重要になります。生理周期が25日型以上の方であれば、生理開始後7−10日頃が非常に良いです。生理周期が24日型以内の方は、生理開始後5−7日頃の採血がよろしいかと思います。
ご心配でしたら、いらっしゃる前に当院受付にお尋ねください。
男性
- ⒈ 各種ホルモン検査:FSH、LH、テストステロン、プロラクチン、甲状腺ホルモン精巣(睾丸)から分泌されるいわゆる「男性ホルモン」の代表格であるテストステロンや、テストステロンの分泌に影響を与える各種ホルモンが含まれます。採血をします。
- ⒉ 感染症:梅毒、B型肝炎、C型肝炎、AIDS(HIV)
胎児や生まれてきた新生児に影響を与える各種感染症です。採血をします。 - ⒊ クラミジア抗体
尿道に感染し、「排尿痛(尿を出す時に痛い)」が起きることがありますが、統計的には、感染していても無症状の方が60−70%と言われています。
以前クラミジアを指摘された方や、治療をしたことがある方は、現在感染していなくても「陽性」の検査結果が出て来ることがあります。ただ、治療の方法がそもそも間違えていた方も実際多くいらしゃいますので、検査時に医師と相談してください。採血をします。 - ⒋ 精液検査
静液量や、精子の濃度、運動率、奇形率をチェックします。あらかじめ専用の容器を取りに来ていただきます。検査当日の朝に自宅にてマスターベーションで採取していただきます。採取後4−5時間以内に当院までお持ちいただきます。
1−3の検査結果は、2週間後以降に聞きに来ていただきます。精液検査は当日に結果が出ますが、所要時間は当日の他の処置数に影響されます。当日ご質問ください。
来院に適した時期
男性に関しては、検査時期は特に定めません。いつでもおいで下さい。
料金表(税込)
女性
各種ホルモン検査 | 11,000円 |
---|---|
感染症 | 5,500円 |
クラミジア抗体 | 3,850円 |
AMH | 7,700円 |
超音波検査 | 5,830円 |
子宮腟部細胞診 | 4,500円 |
男性
各種ホルモン検査 | 11,000円 |
---|---|
感染症 | 5,500円 |
クラミジア抗体 | 3,850円 |
精液検査 | 1,200円 |
※料金は全て保険適応外(自費)です。