先日参議院選挙がありました。日本医師会推薦の方が落選し、政界引退を表明しました。
皆さんが、「日本医師会」と「柏市医師会」を誤解されてはいないかと心配になり、掲載させていただきました。
医師会は、市区町村単位の、当院で言うと「柏市医師会」、都道府県単位の当院でいうと「千葉県医師会」、それと「日本医師会」があり、形的にはピラミッドみたいになっていますが、厳密にはあまり関連はありません。
「日本医師会」は、はっきり言って「選挙のため」の集団です。衆議院や参議院選挙での推薦を出します。もちろん当院にも「ポスター貼って下さい」的なものを送ってきますが、貼るかどうかは院長の裁量に任せられています。
「柏市医師会」は皆さんの健康管理に直結する働きをしています。柏市で行っている各種ワクチン接種事業(接種そのものもそうですが、その精度管理、新しいワクチンに関する専門的な知見からのジャッジもです)、子宮がん検診などの各種検診事業(検診そのものもそうですが、その精度管理や、新しい検診方法に関するジャッジ)、学校医の選定、ウエルネス柏で行っている夜間救急、柏市民向けの健康講座、在宅診療やそのシステムの構築、柏マラソンの救護班、近隣市と連携して、喀血などの病気が夜間発生した場合にたらい回しにならないようなシステムの構築などなど、数え上げればキリが無いくらいたくさんの事業に、たくさんの柏市の医師が協力しています。これを統括するのが「柏市医師会」です。特に柏市医師会は会員の平均年齢が他の医師会に比べると若いようで、自院の仕事以外の公的な仕事に対してフットワークが軽く、皆さんやる気に満ちています。
「千葉県医師会」は私もイマイチ分かっていません。最近取得した「産業医」セミナーや、スポーツドクター養成講座をやっているのは知っているのですが、個人的によく分かっていません。
「医師会」という文言を聞くと「どうせ自分たちのための集団だろ?」とか、「医者が集まって悪巧みをしているのか?」とか思われがちですが、100%誤解です。上記の働きに対して、基本的に皆ボランティアで活動しています。ぜひ信じていただきたいのは、会員の皆さんは「柏市民の健康は自分たちが守る」という大いなる使命で活動している点です。
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