ハロウィンも終わり、早11月。年末に向けてラストスパートというところでしょうか?
気候もすっかり秋ですが、初冬という雰囲気もあります。
私は8月頃から、柏市新型コロナワクチン集団接種のお手伝いをしています。現在柏市医師会では、柏市に全面協力をし、各接種会場に医師を派遣しており、その一部のお手伝いということです。日程の決め方に関してですが、あらかじめ柏市がセッティングした接種日時、接種場所に対して、初めに医師会に各医師から手を挙げていただく方式です。しかし接種会場、曜日により医師の数に偏りが出て、どうしても埋まらない枠が出てきてしまいます。その部分を埋めております。主に土曜日の午後、診療終了後です。土曜日は少々ハードな1日になってしまいますが、出来る範囲で続けています。今のところ、12月一杯まで、毎週土曜日午後にお手伝いすることになっています。
本年4月より、体外受精などの高度生殖医療が保険適応になりました。その結果、特に30歳代前半でご希望される方が明らかに増えてきました。保険適応とはいえ、やはり高額ですから、『高額療養費制度』や、ご自分がかけている『民間企業の生命保険』などをうまく活用して下さい。詳しくは、当院受付にお尋ね下さい。
最近「マイナ保険証」の話題が出ています。当院では手続き自体、半年前から始めており、保険証を読み込む「リーダー」を既に頂いています。ただしそれと医事コンピューターを連携させる必要があります。業者にはかなり以前からお願いしてあったのですが、やっと最近機種選定が終わりました。早く運用したいと思っていますが、いつになることやら…。
ただこの件、国が考えているように「利便性」だけはありません。まず費用。リーダーを動かすPCを1台入れるだけでも数十万円かかります。当方の医事コンピューターに内蔵させる場合は数百万円かかります。とても補助金で賄える金額ではありません。
次に、「万が一リーダーに不具合が出た」場合、「患者さんのエントリーが出来ない」事が予想されます。万が一を考慮し、リーダーのバックアップ機械を持っておくという手が有りますが、無料ではありません。今まで通り手作業で出来るのかも不明です。手作業の場合、今言われているマイナ保険証のメリット、例えば「健診履歴内容がわかる」とか、「保険証自体が期限切れかどうか自動でわかる」とか、「高額療養費制度が特別な手続き不要で利用できる」などがどうなるのかも不明です。この様な「見切り発車」は非常に迷惑なのですが、末端の意見は政治家の皆さんには届かないのでしょうね、残念。
最後はグチで終わるのはシャクなので、最近嬉しかった話で終わりましょう。当院で妊娠され、無事に分娩に至った方が、高校生になった娘さんを連れていらっしゃいました。用件は、その娘さんに子宮頸がんワクチンを接種するかどうかの相談です。もちろんお薦めしました。本人だけではなく、お子さんの代の健康にも貢献出来る、この上なく我が身の幸せを感じた瞬間でした。私が目指す、「地域に根ざし、貢献出来る医療」に間違えはなかったと再認識した瞬間でした。
季節の変わり目は体調を崩しがちです。ご自愛ください。
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