例年より早く桜が咲き、本来は良い季節がやってきたと喜ぶことのできるはずが、例の新型コロナウイルス感染の話で、桜の話などどこかに吹き飛んでしまいそうな状況です。
当初「対岸の火事」のような感じのあった新型コロナウイルス感染症の話も、日が過ぎていく中で深刻度が急増。今では我々の日常生活にも深刻な影を落とすようになってしまいました。我々にできるのは「手洗い」と「不要不急の外出自粛」です。ただ、「通勤電車は大丈夫なのか?」とか、「土日の外出はダメで、平日の通勤は大丈夫なのか?」とか、様々な矛盾も含んでいます。難しいところです。
柏市医師会でも大きな問題と捉えており、既に医師会が絡むほぼ全ての会議、研修会などの、多くの方が参加する催しは中止、延期になっています。治療薬、ワクチンのない現状では、「ただ風が過ぎるのを待つだけ」と言う歯痒い状況を我慢するしかないのは、医師としては辛いところです。
4月に予定されていた、「日本産科婦人科学会総会」もWEBでの参加のみで、人の集まる学会は中止になりました。この学会は、日本全国の多くの産婦人科医が集まる、産婦人科系の学会としては日本最大のものです。暫くはこのようになるのでしょう。「学会でクラスター発生」などと言う話になると、いい恥さらしですし、いい迷惑になりますから。
マスク、手指の消毒液不足は深刻です。マスクに関しては日本医師会から各医療機関に配給がありましたが、1施設50枚。仮に10人の職員がいた場合、毎日交換すれば1週間持たないと言うことになります。無いよりはずっとマシですが、もっと何とかならないかと思案の日々です。
「国難」ですが、みんなで協力をして乗り切りましょう。「明けない夜はない」と申しますから。
申し遅れましたが、私の花粉症は、「スギ」から「ヒノキ」に主役が交代し、目下格闘中です。例年はGW過ぎまでです。最近の薬は非常に有能で、症状は抑えられています。ありがたい事です。
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